救急救命士とは

救急救命士は、急病やけが人が発生した場所から医療機関に搬送するまでの間に、傷病者を観察し必要な処置を施す

プレホスピタルケア(病院前救護)を担う医療国家資格です。救急救命士は1991年(平成3年)に制度化されました。

 

救急救命士が行う処置を救急救命処置といいます。気管挿管や静脈路確保(点滴)、薬剤(アドレナリンやブドウ糖)の投与、分娩介助、バイタルサイン測定、心肺蘇生など、緊急時に必要な処置を専門的に行います。

 

救急救命士の名称を"救命救急士"と間違えられることが多いですが、正式名称は"救急救命士"です。

 

救急救命士の就職先は消防、陸・海・空自衛隊、海上保安庁、警察、病院、民間救急会社、警備会社などがあります。

 

救急救命士は、さまざまなフィールドで、プレホスピタルケアの質を高め、心肺停止を含む重症傷病者の救命率の向上と社会復帰を目指しています。

救急救命士が行うことができる処置:救急救命処置

救急救命士の数

救急救命士

登録者数(人)

救急救命士として運用

されている救急隊員(人)

救急救命士資格を

有する消防職員(人)

消防職員以外の

救急救命士(人)

消防職員以外の

救急救命士の割合(%)

2019 61,771 27,387 38,388 23,383 37.9
2018 58,957 26,581 37,143 21,814 37.0
2017 56,415 25,872 35,775 20,640 36.6
2016 53,857 24,973 34,223 19,634 36.5
2015 51,385 24,223 32,813 17,162 33.4

救急救命士国家試験

年1回、毎年3月初旬に北海道、東京都、愛知県、大阪府、福岡県の5会場で実施されます。

国家試験の問題は1問1点の一般問題のA問題、B問題と、1問2.5点の状況設定問題のC問題、D問題に
分かれていています。B問題とC問題は必修問題で8割以上、A問題とB問題は通常問題で6割以上正答すると合格です。

救急救命士国家試験 合格率

開催年 回数

受験者数(人)

合格者数(人)

合格率(%)                  

2020

43

3,009 2,960 87.0

2019

42

3.105 2,854 91.9
2018

41

3,015 2,562 85.0

2017

40

3,031 2,576 85.0
2016 39 2,871 2,471 86.1

JESA校新卒 救急救命士国家試験 合格率

開催年 回数

受験者数(人)

合格者数(人)

合格率(%)                  

2019

42

1,444 1,289 89,3

救急救命士国家試験 例題

医師の具体的指示を必要とする救急救命処置はどれか。2つ選べ。

 

 1. 血糖測定器を用いた血糖測定

 2. ターニケットによる止血処置

 3. 食道閉鎖式エアウェイによる気道確保

 4.  乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保のための輸液

 5. 自己注射が可能なアドレナリン製剤によるアドレナリンの投与

 

答え:3,4

 

25歳の女性。自動車運転中に側方から来た車に衝突されたため、通行人が救急要請した。

救急隊到着時観察所見:意識清明。気道は開通している。SpO2値92%。右胸部痛を訴え、頻呼吸を認める。

橈骨動脈は触知良好で、四肢の動きに異常を認めない。胸部触診上、右側胸部に圧痛、轢音および胸壁の吸気時陥凹を

認める。この病態で特徴的な呼吸様式はどれか。1つ選べ。

 

 1. 腹式呼吸

 2. 奇異呼吸

 3. 鼻翼呼吸

 4.  失調性呼吸

 5. チェーン-ストークス呼吸

 

答え:2